うまい焼酎を探す九州旅行
九州では北は福岡、南は奄美大島から沖縄まで全県が名高い焼酎を生産しており、九州は日本が誇る焼酎大国。
焼酎といえばまず思い浮かぶのが、「芋焼酎」「米焼酎」「麦焼酎」
九州は単式蒸留焼酎の生産量・出荷量ともに全国のおよそ9割を占めています。
アジアにおいて焼酎のような蒸留酒を最初に生み出したのは、日本ではない。
13-14世紀には中国や東南アジア諸国で造られていた蒸留酒が、いくつかの諸説あるルートを辿って日本に伝来。そして15世紀、最初に蒸留技術が伝来した県が琉球王国。
蒸留技術を用いて琉球王国は泡盛を生み出し、その後16世紀には薩摩を中心に宮崎や熊本まで蒸留技術が伝わることになった。
今の沖縄県を中心に、九州に蒸留技術が広がったことが、九州の焼酎文化が形成された最初の大きな要因。
★鹿児島:薩摩焼酎
芋焼酎の仕込みの時期はサツマイモの収穫時期(8月末から11月)とほぼ同じです。なぜなら、良い香りを醸し出す芋焼酎を造るにはサツマイモの鮮度が命だからです。また、使用されるサツマイモの種類や酵母、水の違い・ブレンドの仕方により味わいの違いが生まれます。
薩摩焼酎 宮崎の芋焼酎
九州では、宮崎県は鹿児島県に次ぐサツマイモの産地で、鹿児島に近いエリアでは芋焼酎が盛んに造られています。一般的な焼酎のアルコール度数は25度が多いようですが、宮崎の本格焼酎ではアルコール度数20度のソフトなタイプも多く用意されています。これは戦後密造焼酎が出回った時、これに対抗し、税額の低い20度にして安い値段で焼酎を販売したため、20度が主流になったとされています。いずれにしても豊富な銘柄がありますので、飲み比べを楽しんでみて下さい。
宮崎の芋焼酎
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麦焼酎
壱岐焼酎
麦焼酎発祥の地として知られているのが、長崎県の壱岐(いき)島です。16世紀頃に中国から伝わった蒸留方法を生かして日本で最も古い焼酎を生み出しました。
壱岐の麦焼酎の定義は、米麹1/3、大麦2/3の配合で、壱岐の水を使用し、壱岐で醸造・蒸留した焼酎であること。特徴は、ほのかに麦の香りが漂う上品な味わいです。現在、壱岐には7つの焼酎蔵があり、伝統的な壱岐焼酎だけでなく、様々な個性を持った麦焼酎が造られています。壱岐焼酎もまた、WTO(世界貿易機構)のTRIPS(トリプス)協定に基づき、世界ブランドとして認定されています。
壱岐焼酎 大分むぎ焼酎
大分はもともと日本酒の文化圏でしたが、1970年代に主原料が大麦・麹も麦100%の麦焼酎を開発し、全国的に注目されはじめました。その後地域団体商標として登録されたのが「大分むぎ焼酎」です。大分むぎ焼酎が全国の麦焼酎ブームの火付け役ともいえ、品質の高い焼酎を生産しています。
麦焼酎は飲みやすさと上品な香りが人気の源ともいえますが、もうひとつの特徴が紅茶やコーヒー、トマトジュースやカルピスなど、他の飲み物で割ったときの美味しさにあります。麦茶やジュース類など幅広くブレンドを楽しめるのも人気の理由のひとつです。ご当地大分では、ロックや水割りに、大分県の特産カボスをギュッと搾って香り付けして飲むのが一般的です。
大分むぎ焼酎 宮崎の麦焼酎
大分に近い宮崎北部では、麦で本格焼酎が造られています。中には手に入りづらいプレミアム物の銘柄もあり、焼酎ファンに人気です。
香りの良さが麦焼酎のポイントと言えますが、麦焼酎をお湯割りや水割りで飲む際に覚えておくと役に立つのが水の知識。宮崎で麦焼酎が生産されている地域には、超軟水の尾鈴山系などがあります。ミネラルウォーターを使うなら、同じ超軟水タイプで割ると「うまさ」を逃がしません。焼酎を水で割ってから1~2日寝かせてから飲むと美味さが倍増すると言われています。この飲み方を「前割り」と呼びます。
宮崎の麦焼酎
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米焼酎
球磨焼酎
米のみを原料として、人吉球磨の地下水で仕込んだもろみを人吉球磨で蒸留して造られた焼酎を「球磨焼酎」(WTOのTRIPS協定に基づく世界ブランド)と呼びます。日本三大急流のひとつとして知られる、球磨川の水が美味しい焼酎を造り出すわけです。
熊本県の人吉周辺は、江戸時代から有数の米どころ。それ故にぜいたくに米を使った米焼酎が普及しましたが、焼酎製造の起源は記録が無く、諸説が混沌と伝わっています。豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに蒸留技術者が連れてこられたとか、室町時代の琉球との交易が始まりだとか。いずれにしても昔から球磨川を使った海外交易が盛んだったことが原因のようです。事実、古い球磨焼酎の造りには、沖縄の泡盛と日本酒の製法がミックスされているそうです。
球磨焼酎 宮崎の米焼酎
宮崎県中央・西部では、米で本格焼酎が造られています。米焼酎は独特の風味と、お湯割りにすると甘みが出てくるのが特徴です。
焼酎を生産する蔵元には規模の小さなところも多く、それだけに「こだわり」抜いて作られた逸品ばかりです。急激な温度変化が起こらず、もろみに負担をかけない昔ながらの木樽で生産を続ける蔵元や、米や水の選別に細やかな気配りをする蔵元など、それぞれに独自の創意や工夫があります。
宮崎の米焼酎
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個性派焼酎
黒糖焼酎
鹿児島県奄美諸島特産の焼酎です。奄美群島(奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良島、与論島)だけに製造が認められています。原料はサトウキビから作られる黒糖(サトウキビの搾り汁を煮詰めて出来る砂糖)ですが、ラム酒との違いは米麹を使って蒸留されていることです。
口当たりが柔らかく、独特の甘い香りとやさしい味わいが黒糖焼酎の特徴で、100種類以上の銘柄があります。
黒糖焼酎 粕取焼酎
粕取焼酎は、日本酒を搾った後に残る酒粕に水を加え、醗酵させた醪(もろみ)に籾殻を混ぜて蒸留したもので、他にはない独特の味と香りが特徴です。銘醸地として有名な筑後地方(福岡)の粕取焼酎は「早苗饗(さなぶり)焼酎」とも呼ばれ、農作業後の骨休めには欠かせない飲み物でした。嗜好の変化などにより生産量は減少の一途を辿っていますが、一部の愛飲家からは現在も熱烈な支持を受けています。最近では吟醸粕等をそのまま蒸留する「吟醸粕取焼酎」と呼ばれるタイプも登場しています。
粕取焼酎 胡麻焼酎
ゴマを原料とした九州でも希少な「胡麻焼酎」は、ブランデーを思わせる強い香りとまろやかな味が特徴です。
ゴマは発酵力が弱いため、焼酎にするには独自の工夫が必要で、ウイスキーやブランデーのようにじっくりと熟成します。定番の焼酎だけでは物足りないという焼酎好きの間で人気が高まっています。
胡麻焼酎 そば焼酎
ソバを原料に新しい味を造りだしたのが「そば焼酎」です。麦焼酎よりさらに軽い味わいとクセのない飲みやすさが持ち味です。
ソバの実は熱処理された後、外皮を取り除かれ、仕込みに使われます。しかし、芋や麦などに比べ発酵力が弱いため、米や麦などと掛け合わせて造られることがほとんどです。そのため、焼酎蔵ごとの個性が豊富で、そば焼酎ファンは飲み比べを楽しむ傾向にあるようです。
最近では、日本初のそば麹が開発されたことにより、ソバ100%のそば焼酎も生まれています。ソバの持つ独特な味わいをストレートに楽しめるようにもなりました。
そば焼酎
うまい焼酎を探す九州旅行:鹿児島県
芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、黒糖焼酎、泡盛、どこからきたの?、
■鹿児島県は全国屈指の【焼酎大国】、魔王、村尾、森伊蔵、佐藤 黒
「鹿児島県産の良質なサツマイモ、水を使い、鹿児島で製造・容器詰めされた本格焼酎」と定義されているのが薩摩焼酎です。国際的な知的所有権の保護規定であるWTO(世界貿易機構)のTRIPS(トリプス)協定に基づき「薩摩」の名称も厳しく守られています。
焼酎の歴史は古く、1500年代には薩摩半島の南端ですでに米焼酎が作られていましたが、桜島の火山灰で出来たシラス台地で良く育つサツマイモが主原料の芋焼酎が主流となっていきた。
芋焼酎の仕込みの時期はサツマイモの収穫時期(8月末から11月)とほぼ同じです。なぜなら、良い香りを醸し出す芋焼酎を造るにはサツマイモの鮮度が命。また、使用されるサツマイモの種類や酵母、水の違い・ブレンドの仕方により味わいの違いが生まれる。
うまい焼酎を探す九州旅行:宮崎県
■宮崎懸念が誇る【芋焼酎】黒霧島・赤霧島
鹿児島県と常に焼酎生産量・消費量のトップを争う宮崎県。
宮崎県の特徴は麦、芋、米など商品ラインナップが多彩かつ、どれも高品質。
宮崎県の芋焼酎の豆知識として、鹿児島の芋焼酎のアルコール度は25%がメインなのに対して、宮崎では20%が主流。
これは戦後の酒税が25%以上のお酒にかかるのに対し、20%で造った密造酒が流行したことによるもの。
この時、密造酒製造の拠点となっていた場所こそ宮崎県であり、その頃の名残が今に続いている。
うまい焼酎を探す九州旅行:熊本県
■世界が認めた球磨の酒【米焼酎】白岳 しろ、吟香鳥飼、川辺
熊本県は兵庫県、福岡県に次ぐ西日本有数の米どころであり、食用米を中心に作付けされている。
米焼酎は日本酒と違って食用米を用いるため、米焼酎が盛んな熊本県。
地理的表示の「球磨」がついた焼酎は球磨川の清美な天然水を用い、球磨郡ないしは人吉市で
製造された単式蒸留焼酎のみに与えられた名称。
うまい焼酎を探す九州旅行:大分県
大分県は麦焼酎が人気
■大分県は麦焼酎一択、二階堂、いいちこ、兼八、閻魔
麹と原料のどちらにも大麦を使用した100%麦焼酎であるがゆえの香ばしさ。
この地方では昔から麦麹で味噌を造っていた歴史があり、これが焼酎造りのヒントとなった。
「大分麦焼酎」に地理的表示は未だ認められていませんが、今後認可される可能性は十分にある品質と個性を持っている。
うまい焼酎を探す九州旅行:長崎県
■長崎県は【麦焼酎】の地。壱岐っ娘、壱岐の華、山乃守、
長崎県。壱岐市は麦焼酎発祥の地
この地では江戸時代、年貢から除外されていた大麦を用いて自家用の焼酎を造っていた。
大分の麦焼酎との大きな違いは、麹に米麹を用いる製造方法。
米麹由来の余韻のある甘みやコクが感じられるのが、地理的表示「壱岐」焼酎ならではの味わい。
うまい焼酎を探す九州旅行:佐賀県
■佐賀県は知る人ぞ知る【大麦】の名産地、魔界への誘いは麦焼酎、七田は米焼酎。
焼酎ファンを多く持つ銘柄を多数輩出する佐賀県。
麦焼酎の原料となる二条大麦の生産量は全国トップ、米の栽培も盛んな西日本有数の農業県として知られている。
日本酒の製造も盛んなため、日本酒の蔵元が生み出す魅力的な焼酎銘柄の産地でもある。
うまい焼酎を探す九州旅行:福岡県
日本酒派も焼酎派も楽しめる福岡県
■福岡県は多彩な素材で作る麦焼酎:からす、にんじん焼酎:珍、ごま焼酎:紅乙女
日本酒と焼酎の二刀流で九州の酒文化をリードする福岡県は、まさに焼酎界のキング。
麦焼酎の原料となる二条大麦の栽培が盛んなため、著名な焼酎は麦焼酎が多い傾向にある。しかし近年は、そばや胡麻、にんじんを原料にしたユニークな商品を多数輩出していることでも注目を集めている。
まとめ
■九州全般に伝わりった焼酎づくり
九州における焼酎の歴史は、当時の琉球で泡盛が誕生したことに始まります。
沖縄に泡盛が作られるようになったのが15世紀、その後鹿児島を経由し宮崎南部や熊本の
人吉・球磨でも焼酎でも作られるようになりました。
昭和29年に鹿児島県大口市の郡山八幡の改修中に発見され、永禄2年(1559年)に書かれた木片には、
「神社の座主が大変ケチで、一度も焼酎を飲ませてくれなかった」
と宮大工の文句があったことから分かる通り、元々九州では15世紀(1400年~)には熊本の人吉・球磨(ひとよし・くま)ではすでに焼酎が飲まれていたようです。
泡盛が鹿児島へ伝わった後、焼酎の製造法は宮崎県南部・熊本県人吉(球磨)へは16世紀末には宮崎北部、高千穂へと伝わり、17世紀の中頃までに焼酎が作られるようになり、九州では米は貴重だったこともあり、あわ・ひえ・きびなどの雑穀から焼酎が作られました。
その後17世紀に入り、元々清酒を多く造っていた北九州(福岡)では清酒の搾りかすである酒粕を蒸留する「粕取り焼酎」が誕生。
16世紀には長崎県の壱岐島でも朝鮮との交易の中で焼酎の製造法が伝わっていたとされており、麦焼酎発祥の地とも言われています。
元々壱岐は米作りが盛んな土地でしたが、米(麦)を年貢として納める必要があったこと、島民暮らしのが貧しく清酒よりも安い焼酎の方が身近だったことも、壱岐焼酎が発展した理由のひとつ。
また、明治から大正にかけて奄美大島でも黒糖をつかった焼酎がはじまり、1951年に麦の統制撤廃で麦が自由に使え、大分でも麦麹を使った焼酎が開発が始まり、その結果1973年に100%麦で作った焼酎「大分麦焼酎」が登場し、一大ブームを巻き起こしました。
九州には日本酒の蔵が少なく焼酎の蔵が多いですが、これにはいくつかの理由があります。
蒸留酒が沖縄から九州に伝わったから
焼酎作りに使う黒麹(白麹)の管理には温暖な気候が適していた
焼酎の原料である芋や麦の産地だから
など、いくつかの理由が重なったことで九州全体にいろいろな種類の焼酎が広がったと考えられます。
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